テープ起こし(文字起こし)の仕事を始めるにあたって、「どんなイヤホンやヘッドホンを使えばいいんだろう?」と悩む方は多いと思います。特にこれから本格的に始めようとしている方にとっては、「やっぱり専用のものを買った方がいいのかな?」と感じるかもしれません。
ですが——結論から言うと、
これといって「これがベスト!」というイヤホンやヘッドホンはありません。
特別な音質チューニングは不要
最近のイヤホンやヘッドホンは、「重低音重視」「高音域がクリア」といった、
音楽を楽しむための“音質補正”がされているものが多いですよね。
しかし、テープ起こしにおいては、それらの機能はむしろ邪魔になることがあります。
なぜなら、音声を正確に聞き取ることが目的だからです。
重低音が強すぎると話し声がこもって聞こえたり、
特定の音域を強調してしまうと、相手の声質が不自然に聞こえてしまうこともあります。
片耳イヤホンは避けよう
テープ起こしは集中力を必要とする作業です。
片耳だけで聞いていると、環境音が入り込みやすく、
ちょっとした聞き逃しが増える原因になります。
そのため、両耳でしっかり音を聞けるタイプのイヤホンやヘッドホンを選ぶのが無難です。
大事なのは「オリジナル音声の再現性」
一番大切なのは、音声の加工が少なく、元の録音に忠実に聞こえることです。
つまり、特別な機能や“音の味付け”がされていない、
ごく普通のイヤホン・ヘッドホンのほうが、テープ起こしには向いています。
普段スマホで使っている標準的なイヤホンでも、
音がこもらず、左右のバランスが取れていれば十分です。
ただし、ワイヤレスはNG
NGなのはワイヤレスのイヤホンやヘッドホンです。
線がないので、体が動かしやすくて便利ですが、
- Bluetooth特有の音の遅延がある
- 接続の不安定さ
- 圧縮音質で細かいノイズが聞き取りにくい
など、ワイヤレス独特のネガティブ要素があり、音楽を聞く分にはいいのですが、テープ起こしの仕事で使うのは適当ではありません。
私の感想とまとめ
最後に、私の個人的な感想で言えば、ヘッドホンよりもイヤホンのほうが好きです。
ヘッドホンは圧迫感がありますし、夏は暑いし、眼鏡をかけていると眼鏡のつる(耳に書ける棒)を抑え込んでしまいます。
その点、イヤホンでしたら手軽の耳の中にインするだけですので手軽です。
まとめとしては、
テープ起こし用に特別なイヤホンやヘッドホンを買う必要はありません。重要なのは、
- 両耳タイプであること
- 重低音・高音強調などの“味付け”が少ないこと
- 長時間つけても疲れにくいこと
この3点だけ意識して選べばOKです。結局のところ、普通がいちばんです。派手な機能よりも、素直に音を再現してくれるシンプルな機器を選びましょう。