HOME-111008「講演は書籍のエッセンスを凝縮している」
講演は書籍のエッセンスを凝縮している
講演は、講演者の書籍の内容が凝縮されている。その講演によって書籍への興味が高まり、反対に、書籍が難解すぎて理解できない場合は、講演を聴くことでエッセンスを知ることができる。知的好奇心を掻き立てられる、それが講演のテープ起こし。
講演案件のテープ起こしをしていると、講演者の意見や主張に興味がわくことも多く、
講演者の本あるいはその業界に関する本などを探してしまいます。
芸術分野ならば、講演者がいままで接してきたであろう世界を見て、
現在に至るまでの軌跡を見てみたいと思いますし、
学者さんならば、その方の主張する意見や学説を詳しく知りたいと思います。
そして、話されている意見や学説がどう評価されているのかなど、
同じ業界のほかの方の意見も聞いてみたいと思います。
また、講演者の方が、お話の大筋と関係なく、
ぽろっと話した本のタイトルがなぜか気になって、読みたくなることもあります。
そんなときはさっそく図書館に行き、本を見てみます。
ですが、あまりにも難しい専門書のような内容では、こちらが付いて行けません。
読みたい、知りたいと思って手にとった本を、
そのまま本棚に戻してしまうこともしばしばです。
考えてみれば、書籍にして難しい内容だからこそ、
一般向けに講演したり解説をされたりするのかもしれません。
また、長年の蓄積により、本が何冊も出ている場合でも、
講演ならば、エッセンスだけを凝縮して、
「こんな意見もありますよ」
と伝えることができます。
そういった機会に触れる講演の文章化は、毎回、知的好奇心を掻き立てられます。
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