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回答者が出来事の説明に終始。インタビュワー(研究者)が気づけるかどうか

time 2026/01/05

質的研究のインタビューの仕方について、以下の内容をアップしました。

「例」で終わる回答を”概念”まで引き上げる再質問
https://code-category.tapeokoshi.net/conceptualization-interview/

 

「例で終わる回答」とは、回答者の話が出来事の説明に終始している状態を指します。何が起きたかは語られているが、そのときの感情や判断の理由、行動の背景といった「厚み」がない状態です。

コード化・カテゴリー化を行ううえで、出来事の説明だけでは分析の素材として薄くなります。聞き手(研究者)は、再質問によって当時の感情や判断基準を引き出す必要があります。

 
ただし、この記事の本質は「再質問のテクニック」ではありません。それ以前の問題として、聞き手が「今の話は例で終わっている」と気づけるかどうかが出発点になります。
質的研究、とくに逐語録を扱う場面では、語り手が示した一つの具体的エピソードについて、次の問いを立てる必要があります。

  • これは一般化できる経験や構造を示しているのか?
  • それとも、その場限り・その人限りの話で終わっているのか?

この見極めができなければ、再質問の出番は来ません。

 
注意すべきは、「例が出た=カテゴリーの候補が得られた」と早合点しないことです。
その話が本当にカテゴリー化できるかどうかは、以下の観点で検討する必要があります。

  • 同じ回答者の中で、別の文脈でも反復されるか
  • 語りの中で意味づけが変化していないか
  • 他の回答者の語りと接続可能か

これらを確認せずにコード化・カテゴリー化してしまうと、「例」を「構造」に取り違える危険があります。

「例で終わっている可能性に気づく」という感覚は、インタビュー技術の問題というより、聞き手としての意識の問題です。テクニックを磨く前に、まずこの意識を持てるかどうかが分かれ目になります。

この記事を書いた人

タイナーズ

タイナーズの代表者。2006年以来、議事録作成は元より、整文、要約、質的研究素材づくりなど、広く言語に関わる業務の陣頭指揮を執っている。言語学を応用した研究領域の大学院既卒者(修士)。表現のニュアンスを大切にしている。

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