以下、コード化・カテゴリ化に関するちょっと専門的なお話をアップしました。
いわゆる「抽象度を上げる・下げる」という話です。
論文でインタビュー分析をやっていると、必ずぶつかるこの壁。指導教員から「もう少し抽象度を上げて」とか「これだと抽象化しすぎ」とか言われて、頭を抱えた経験がある方も多いのではないでしょうか。
ここではカテゴリに限って言いますと、抽象度って要はカテゴライズ(索引)の表現のこと。
例を挙げてみます。
- 「今日、家族でおせちを食べました」→ これは逐語録
- 「おせちを食べた」→ これがコード
- 「正月の過ごし方」→ これがカテゴリ
ほら、なんとなく階層が上がっていってるでしょ?
…と、こうやって説明されると抽象度ってわかりやすいんです。「ああ、具体的な話を、より広い視点でまとめていくことね」と。
でも、じゃあ実際に自分でやろうとすると、これがなかなか難しい。
「おせちを食べた」を「正月の過ごし方」にまとめるのは簡単に見えますが、実際の逐語録はもっと複雑です。誰が、誰に対して、どんな文脈で言ったのか。そういう情報を残しながら抽象度を上げていく必要がある。上げすぎると「健康」「コミュニケーション」みたいな、何でも入る空疎なカテゴリになってしまう。
どう表現するかはテクニックもあるけど、文章作成のセンスというか、感覚的なところに頼る部分も大きいんですよね。
慣れの問題もあるんだけど、慣れる前に論文を完成させなきゃいけない。というか、抽象度の表現に慣れるって、思えば変な話だ。何本も論文を書く人なんてそういないわけで。
今回の記事では、逐語録→コード→サブカテゴリ→カテゴリの各段階で「何を残して、何を上げるのか」を、りんごの例を使って具体的に解説しています。迷っている方はぜひご覧ください。




