2023/08/14
タイムコード(タイムスタンプ)とは、映像や音声といったメディアコンテンツにおいて、特定の時間を記録・表示するための目印のことです。
通常、「00:03:25」のように「時:分:秒」で表され、場合によってはフレーム単位(例:00:03:25:12)まで含まれることもあります。
テレビや映画の編集、ゲーム制作、配信コンテンツの制御など、メディア制作全般において広く使われていますが、「テープ起こし(文字起こし)」の分野においても、このタイムコードは極めて重要な役割を担っています。
1. 発言箇所への即時アクセスを可能にする
タイムコードが記載されていれば、「誰が、いつ、何を話したか」を正確に把握できます。たとえば、
00:15:42
佐藤:この件については再検討が必要です。
と記録されていれば、音声データや映像を再確認する際、その発言に一発でジャンプできます。これは特に、編集者、記者、研究者、裁判記録担当者など、発言の検証が必要な場面で極めて有用です。
2. 修正・編集作業の効率化
タイムコードが付いたテキストは、部分的な修正や再構成がしやすくなります。録音内容を聞き直すときも、特定の箇所だけを探して再生すれば済むため、作業効率が大幅に向上します。
3. 映像・字幕制作との連携がスムーズ
字幕を作成する場合や、映像編集でテキストを挿入する場合には、正確なタイミングが必要になります。テープ起こし原稿にタイムコードが付いていれば、そのまま字幕ソフトや編集ツールに活用できるため、二度手間がありません。
また、現代のテープ起こしでは、次のようなタイムコードの使い方があります。
定期的挿入型:30秒ごとや1分ごとにタイムコードを入れる。
発言者単位:発言の冒頭に必ずタイムコードを入れる。
キーワード単位:重要語句が出た時点にタイムコードを入れる。
タイムコードは単なる時間の記録ではなく、テープ起こし原稿をより効率的・実用的にするための強力なツールです。特に発言内容の検証や編集が必要な場面では、その有無が作業時間や品質に大きな差を生むことさえあります。この点からも、タイムコードを活用することによって、原稿の利便性は大きく向上すると言えます。
インタビュー 文字起こし
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証人尋問の反訳、裁判 反訳
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